【記 録】
(10月24日)
6:15信濃大町駅よりバスで扇沢へ。雲ひとつない青空でテンション上がりつつ、初めての一人でのテント泊に緊張しながら出発。
扇沢より始発の黒部ダムへの電気バスには長蛇の列が出来ていました。黒部ダムから登山へ向かう方の思いの外多く、登山道やテント場への心配が心によぎりつつ。
歩き始めると周りの人が気になることはほとんどなく、のんびりと周りの景色を堪能しながら歩けました。歩き進めるにつれて、今まで映像で見ていた「下ノ廊下」感が現れてきて、やっと来れたとニンマリしてしまいました。
岩壁に圧巻されっぱなしで、いつの間にか高度感満点。思っていた以上にきっちり整備されていたので安心して歩くことができました。手厚い整備に感謝。
個人的には、木のはしごに歩幅や太さや滑りやすかったりと苦戦しましたが、大きなトラブルはなく歩けました。
仙人谷ダム付近で山岳警備隊の方が「十字峡の辺りで赤いヤッケを着た人見掛けませんでしたか?」と聞かれ、なんとなく人の顔は浮かぶけど、服装って意外と思い出せない・・・。(帰宅後、何があったか確認すると阿曽原温泉小屋のブログにこの人の書いてありました)
ダムの施設内を通るのも普段の登山では味わえない。薄暗いトンネル、蒸し暑い坑道、今まで歩いて来た道とのギャップがすごい。探検後のあと1時間の登り下りが・・・やっとこさ阿曽原温泉に到着出来た時は無事に辿り着け安堵。
到着した時は、テントを張る場所にも余裕はあり、テントを張って16時からの女性温泉タイムに入って戻ってくるとテントは増えて50張りくらいあったのかな。その後も増えてました。
温泉にも入り疲れを癒せ、ビールも頂きお腹もいっぱい、星空も綺麗に見れて大満足。
(10月25日)
外が薄っすら明るくてなって来たので出発準備を始めようとしていると、雨の音が・・・雨の中のテントの撤収になるのかと止まないかなと願いつつのんびり準備。
ありがたいことに雨は上がってくれ、テント撤収して出発。
その後は雨が降ることなく、曇り空ではありましたが絶景は続く。高度感にも慣れてきたというか、麻痺したよう。同じ場所をぐるぐると歩いているよう。振り向いても、前を見ても岩壁に一筋のくぼみが続き、人が作ったと思うと感慨深い。
真っ暗な志合谷トンネルを通ったり、岩をくり抜いた大太鼓の絶壁を歩いたり見所もたくさん。欅平のゴールが近づいてくると周囲の高い山々も姿を現し、鹿島槍や後立山などすっかり雪化粧してました。
欅平に到着し、トロッコのアナウンスを聞きながら、こんなところに道を作って、資材を運んだなんてと思いながら、行く前に読めなかった「高熱隧道」を読み進めることにしました。
来年は、紅葉を目指して再び訪れたいものです。
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